映画「ハーブ&ドロシー」を観ましたか?
2010.12.17 Friday
「木津川アート」のせいにはしたくはないですが、
今年は映画観なかったなあ、なんてふてくされていました。
が、興味ある映画がやってきたので、さっそく行って来ました。
Herb & Dorothy
「ハーブ&ドロシー」です。
ドキュメンタリー映画で、
ストーリーはいたって単純。
おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは元・郵便局員、
おばあさんは元・図書館の司書として、
ニューヨークの小さなアパートに住んでいました。
ごく普通の夫、ごく普通の奥さんでしたが、
実は二人は現代アートのコレクターだったのです!
奥さまが魔女ならいざ知らず、
なんじゃそれ〜?普通じゃん!って言われそうですが、
しかしやっぱり彼らはすごいのです。
ポップアートが台頭しだす1950年代後半ごろから、
彼らの毎日は、美術館やギャラリーの全てに通い、
若手アーティストたちの作品をコレクションしていきます。
生活費は、奥さんのドロシーの給料でまかない、
ハーブの給料のほとんどを作品購入にあてるという生活を
40年間も続けていきます。
今は超有名人となったアーティストたちのコメント、
美術評論家、美術館のキュレーター、近隣の友人たちのコメントから、
二人の非凡なる人生を浮き上がらせていきます。
ハーブ&ドロシーは、
決して投資や貯蓄の目的で作品を買っていませんから、
その作品は増えていくばかり。
若い作家との交流や、成長をみていくのが楽しくてしょうがないのです。
かといって、アートが投資の対象なることを否定もしていません。
後年、二人はその作品を全部ナショナルギャラリーや全米の美術館に
寄付してしまいます。
ナチュラルで一途。
人はそういった駆け引きや見返りも求めない純粋なものに感動します。
そんな映画です。
細かいエピソードは、どうぞ映画をご覧になって、
温かい気持ちになってください。
なんと監督は日本人の女性。
完全にアメリカ人の制作と思ってみていましたから、
パンフレットの彼女のメッセージや制作秘話を読んで、
さらに、う〜む、と唸りました。
彼女自身の感動から起こった映画制作だそうで、
貯金を使い果たし、銀行から借金をし、今もアパートは抵当にはいっているとか。
(いやいや、自分の懐具合を思い起こして共感したのではありませぬ。)
この映画はかなり東京では人気だそうです。
ヒットすれば彼女も報われますね。
アートって苦手やわぁ、
現代アートも難しくてわからない。
「木津川アート」を説明するとき必ずそう言われました。
実は私もよくわからない作品があります。
でも、おもしろいと感じる作品にも多々巡り会います。
そのおもしろいことを作り出す人々を応援したい、
わかるなぁ。
ミニマルアート、
コンセプチュアルアート好きの方は、
お気に入りのアーティストの名前がどんどん出てきて、
うれしくなります。
そういう分野に強くない人も、
瀬戸内国際やびわこビエンナーレで楽しかった経験をされたなら、
このハーブ&ドロシーに共感されるはず。
先日、テレビでこの映画の情報と併せて、
東京でも若手アーティストのためのオークションが
今密かな人気であるという映像が流れました。
けっして大金持ちでなくても、
大きな壁面や床の間がなくても、
自分の買える範囲で暮らしに応じたアート作品を所有する、
コレクションする、
そんな豊かさをこの映画は伝えてくれます。
(ちょとハーブ&ドロシーは、常軌を逸していますが)
でも、アートづくしの人生は幸せそう。
木津川アートも、もし気に入った作品があれば買うことができる、
そんなシステムになっています。
次回も、そこをもっと強調していけたら、と思っています。
次回?
少しずつですが準備は進んでいます。
公募要項などの情報は、近々お伝えできるでしょう。
どうぞ、木津川アート2011、楽しみにお待ちください。
「ハーブ&ドロシー」
http://www.herbanddorothy.com/jp/
梅田ガーデンシネマにて上映中
http://www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda/schedule.html
今年は映画観なかったなあ、なんてふてくされていました。
が、興味ある映画がやってきたので、さっそく行って来ました。
Herb & Dorothy
「ハーブ&ドロシー」です。
ドキュメンタリー映画で、
ストーリーはいたって単純。
おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは元・郵便局員、
おばあさんは元・図書館の司書として、
ニューヨークの小さなアパートに住んでいました。
ごく普通の夫、ごく普通の奥さんでしたが、
実は二人は現代アートのコレクターだったのです!
奥さまが魔女ならいざ知らず、
なんじゃそれ〜?普通じゃん!って言われそうですが、
しかしやっぱり彼らはすごいのです。
ポップアートが台頭しだす1950年代後半ごろから、
彼らの毎日は、美術館やギャラリーの全てに通い、
若手アーティストたちの作品をコレクションしていきます。
生活費は、奥さんのドロシーの給料でまかない、
ハーブの給料のほとんどを作品購入にあてるという生活を
40年間も続けていきます。
今は超有名人となったアーティストたちのコメント、
美術評論家、美術館のキュレーター、近隣の友人たちのコメントから、
二人の非凡なる人生を浮き上がらせていきます。
ハーブ&ドロシーは、
決して投資や貯蓄の目的で作品を買っていませんから、
その作品は増えていくばかり。
若い作家との交流や、成長をみていくのが楽しくてしょうがないのです。
かといって、アートが投資の対象なることを否定もしていません。
後年、二人はその作品を全部ナショナルギャラリーや全米の美術館に
寄付してしまいます。
ナチュラルで一途。
人はそういった駆け引きや見返りも求めない純粋なものに感動します。
そんな映画です。
細かいエピソードは、どうぞ映画をご覧になって、
温かい気持ちになってください。
なんと監督は日本人の女性。
完全にアメリカ人の制作と思ってみていましたから、
パンフレットの彼女のメッセージや制作秘話を読んで、
さらに、う〜む、と唸りました。
彼女自身の感動から起こった映画制作だそうで、
貯金を使い果たし、銀行から借金をし、今もアパートは抵当にはいっているとか。
(いやいや、自分の懐具合を思い起こして共感したのではありませぬ。)
この映画はかなり東京では人気だそうです。
ヒットすれば彼女も報われますね。
アートって苦手やわぁ、
現代アートも難しくてわからない。
「木津川アート」を説明するとき必ずそう言われました。
実は私もよくわからない作品があります。
でも、おもしろいと感じる作品にも多々巡り会います。
そのおもしろいことを作り出す人々を応援したい、
わかるなぁ。
ミニマルアート、
コンセプチュアルアート好きの方は、
お気に入りのアーティストの名前がどんどん出てきて、
うれしくなります。
そういう分野に強くない人も、
瀬戸内国際やびわこビエンナーレで楽しかった経験をされたなら、
このハーブ&ドロシーに共感されるはず。
先日、テレビでこの映画の情報と併せて、
東京でも若手アーティストのためのオークションが
今密かな人気であるという映像が流れました。
けっして大金持ちでなくても、
大きな壁面や床の間がなくても、
自分の買える範囲で暮らしに応じたアート作品を所有する、
コレクションする、
そんな豊かさをこの映画は伝えてくれます。
(ちょとハーブ&ドロシーは、常軌を逸していますが)
でも、アートづくしの人生は幸せそう。
木津川アートも、もし気に入った作品があれば買うことができる、
そんなシステムになっています。
次回も、そこをもっと強調していけたら、と思っています。
次回?
少しずつですが準備は進んでいます。
公募要項などの情報は、近々お伝えできるでしょう。
どうぞ、木津川アート2011、楽しみにお待ちください。
「ハーブ&ドロシー」
http://www.herbanddorothy.com/jp/
梅田ガーデンシネマにて上映中
http://www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda/schedule.html
コメント
コメントする
トラックバック
この記事のトラックバックURL